誰もそれ(IT)のことを分かってくれない | Pythonでなんか作ってみる

誰もそれ(IT)のことを分かってくれない

経営者がITを理解できない本当の理由

いままで散々言われてきたことなのだから、何をいまさらって感じがするが、ところどころ突っ込むと。


なんとも歯切れが悪い説明です。当然、経営者から「本当にそれだけの予算で収まるのか」と質問が出ます。ここでも正確に答えるようとすると、「先ほど述べた金額はあくまでも見通しであります」となって、さらに経営陣を悩ませてしまう。正直に書けば、実際にはここまで丁寧には言いません。こんな説明をしていたら、予算を獲得できず仕事を進められませんから、腹をくくって「大丈夫です。何年何月には絶対に稼働させます。費用は何十億円、これ以上、一銭もかかりません」と言い切ります。言い切りますけれど、実態はどう頑張ってみても、本当にこうなるかどうか解らない。そういった状況で、我々は経営トップを説得し、仕事を進めなければいけないのです。


こんなことで腹をくくってるから、そして、それで失敗しても許してくれるから、誰もわかってくれない、わかる必要がない業界になってしまったんじゃないだろうか?


日本において「品質、納期、コストの3点ともクリアーできた開発プロジェクトは26.7%」だそうです。つまり「73.3%の開発プロジェクトが成功していない」ことになります。


つまり、最初から平均打率2割5分なわけです。
平均10割に近づけたいなら、4つも5つもプロジェクトを並行させる必要があるということです。
それを最初から計画に盛り込まないから、「絶対完成させる」とか「バグは0が必須」とか「命に係わるシステムだから間違いは許されない」とか言ってしまうのです。